コロナウィルスの影響もあり、全国各地で不便を強いられているのが実情です。
稽古場所が有るだけでも幸せなのだと思います。
私達の空手クラブは、今年の4月から公民館をお借りして毎週土曜日の午前に稽古をしておりますが、今週はお休みの週です。
空手の練習は週に1回程度の練習だけでは、上手くなるという事は難しいと思います。
でも、都合が悪かったりも当然有るでしょうから、その1週間すら来れない場合も有るのですね。
空手に限りませんが、人のモチベーションを保つには、やはり練習を継続してもらうことが重要だと思います。
そのためには楽しい稽古で、空手を好きになってもらう事が一番だと思います。
以前私の師範が言っていたのは、師範は
「新しい型(形)を覚えるのは、至福の喜び」
と思っていたらしいのですが、
子供たちの空手を辞める理由が
「型を覚えるのが嫌だった」
という理由が多かったそうで、意識の違いに驚いたと聞きました。
私は空手の何が好きなんだろう?と自問することが多くあります。
空手衣を着るだけで、非日常的な感覚が好きだったり、
切れのある動きが出来た時が嬉しかったり、
組手で自分の成長が感じられた時に喜びを感じたりと色々あります。
でもこの感覚が果たして他の人も同様なのだろうか?と思うこともあります。
自分が楽しい、面白いと思う事が、他の人にとって同じく楽しいものなのでしょうか?
わかりやすく笑顔で練習してくれるといいのですが、難しい顔をしてても実は結構楽しんでいたりするので、なんとも言えません。
人が楽しい、面白いと思うことは様々だと思います。
ですが、その楽しさを知る以前に、辛さや厳しさばかり印象がついてしまうと、空手自体がつまらないものと思うかも知れません。
以前の私の空手に対する印象は
「空手とは強くて当たり前。弱い人間など空手をやるに値しない」
という世界なのだと思っていました。
この考え方が、空手にふれる機会を失っていた理由です。
ところが実際に触れてみると、空手とは強い・弱いというのは二の次で、自分の成長であったり、そういった事が重要なのかなと思います。
理想としては強くて立派な空手家に成るというのが良いですが、楽しく空手を行うという点を重視して、より多くの人に体験してもらいたいと思います。
空手ってこんなに楽しいんですよと、文章に起こすよりも、実際に空手に触れてみたらきっと分かると思うのです。
当空手クラブに来てくれる人には
「空手が楽しい」
と言って頂けるように、我々は取り組んでいきたいと思います。